2010年9月19日日曜日

役に立つ! 弁理士受験勉強

弁理士の勉強が、はじめて仕事に役に立ちました(´∀`)


これまでも他社の特許や出願内容を精査して自分のアイデアが抵触しないように開発をすすめることはあったけど、クレームの解釈の仕方がわからなかったので、けっこうザックリとした理解で回避案を検討していたのです。

それが、特許法の勉強をしたおかげでクレーム内容を発明特定事項に分節して研究することができるようになりました。

出願審査請求前の出願については権利内容が変動しうるということも注意して回避案を検討するようにもなりましたし。


また、職務発明についても発明者の権利がどういうものかを知っていることによって、社内規定の不備や知財の取り扱いに対する手続上の不備を指摘することができたのです。

今勤めている会社は知財担当者を置いていなく、職務発明に関する社内規定がありませんでした。
まぁ、会社の規模からすると致し方ないのかもしれませんが、問題は規定が無いだけでなく、無断譲渡が行われていた可能性があるということです( ノД`)ヾ

これまで特許出願する案件は少なかったので(開発会社なのに;´Д`)特に問題にならなかったのかもしれないが、発明者と会社側との譲渡証書の取り交わしもなく親会社に権利譲渡を行っていたらしいのです。
発明報酬についても特に規定されていないし、譲渡にあたって「相当の対価」が支払われていた様子もない…発明者(従業員)側の権利がまったく守られてなかったのです。

これを知って、即、社長に進言しました。
社長は規定を整備することを約束し、これまでに行われた発明についても見直しを約束してくれました。

今後、発明者の権利が守られることを祈ります。

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