2011年5月29日日曜日

明日のためのコーチング実践

新卒2年目の後輩社員(めんどくさいから山田くん(仮名)としよう)の教育のためにコーチングを本で学んだわけですが、彼に適用するにはコーチ側もクライアント側もレベルアップが必要…
ということで、まずは1年目の新人(これもめんどくさいから並木くん(仮名)としよう)で自分のコーチング・スキルを磨くことにしました。

なんだか逆なような気がしますが、並木くんのほうが先入観なく接することができるし、ある程度は自分で考えてくれる人なのでティーチングとの使い分けを学ぶうえでも「いい教材」になりそうなのでそうしました。

なんせ、本によればコーチングは「相手が答えを持っていると信じること」から始まるそうで、つまり相手を信頼するところから出発なのですが、どうころんでも今の私には山田くんを信じることは無理(●´I`●)
コーチとして精神修行を積んでレベルアップしてから接することにしました。


さて、さっそく並木くんに今発生しているマシン・トラブルの原因究明と対策を任せることにしました。
ある程度のマシンについての基礎知識(構造や作用)を叩き込んで、まずは「どう原因究明をしていくか」について話し合いました。
「原因として何が考えられるだろう?」とまずは広くきく質問をしました。
彼が原因になってそうな部分を示します。
「具体的にはどこのことを言っているの?」と言葉の本質を明確にする質問をしました。
すると彼はこことこことあそこです、と答えました。


と、ここで自分の中の『コメント虫』が蠢きだしました。
(心の声)「うーーん、そこは無いと思うんだけどなぁ」
(心の声)「ここには着目しなくていいのかなぁ」


気がつけば、並木くんを誘導する質問をして話を進めているのでした。
……コーチング失敗(;´Д`)


相手は新人なので、本の例題にあるような「クライアントがいきなり核心に迫るようなこと」には当然ならないのですが、自分の意見と相違する部分が相手の口から出てきたときにそれを肯定する度量が非常に試されるということがわかりました。
相手がそれによって失敗しようが遠回りしようがそれは相手の経験であって私の範疇ではない、と悟りを開くまでは「聴く」スキルはマスターできなさそうです。

1 件のコメント:

くまぬき さんのコメント...

でも、期限のある仕事で、新人君が間違っていることに気づいても、それをそのまま失敗させられる程の時間と余裕ってあるの?もちろんあっさり教えちゃダメなんだろうけど、まずは意見を聴いて、少しは調べさせたりするけど、結局は、考え方の流れを示して、誘導してもいいんじゃないの?本の通りのコーチングって実際できるかなあ……。
導いたって、絶対どこかでは失敗するし、少しづつ「誘導」から「見守る」に移行していくのではダメでしょうか。