2009年2月9日月曜日

出張報告(3)

昨晩は、本来は小樽で夕飯を摂ろうと思っていたんだけど、吹雪いてきてしまって遠出するのが辛くなり、札幌市内で済ませることにした。

急な予定変更だったので下調べもなく、ケータイサイトのグルメ情報を頼りに地酒と地魚の美味しそうなお店を探す。
そうして検索結果に出たお店を目指してすすきの界隈を歩いていると、偶然にも雰囲気の良いたたずまいの割烹料理屋さんを発見。看板をみると地酒酒蔵の直営店と書いてある。ますます興味深い。表のメニューを一覧してみるとやや高めな雰囲気ではあったが、ハッカクやソイの刺身の誘惑に負けて、ついにのれんをくぐった。

一人客なのでカウンター席に案内された。吹雪のなかを歩いてきたので自分は雪を被っていたが、お店の人は丁寧に払ってくれて、気持ちのいいお店だと感じた。

着席してまず地酒を注文する。ここでしか飲めないと店員に勧められた千歳鶴純米生を頼んだ。
出てきたお酒に口をつけてみると、なるほど芳醇で甘味のある口当たりのよいお酒だった。

続いて、お目当てのハッカクとソイの刺身とホヤ酢を注文。
また、たち(真鱈の白子)酢とあったので興味深くおもって注文しようとしたら、店員のお姉さんに「酢の物が二品になりますがよろしいですか」と訊かれた。
確かに…と思いつつも、たちもホヤも捨てがたいし、たちの料理はあと「たち天」だけだった。白子の天ぷらって微妙だなぁと思って店員にお勧めを訊いたところ、きっぱりと「たち天のほうが私は好きですけど」と言われた。こう迷いなく言われると「じゃソレで」と返さざるをえなかった。
果たして、そのたち天はヤバうまだった。衣はサックリ、中はネットリ、今までにない食感。しかも真鱈の白子って、フグの白子より甘味があってうまい!

ハッカク刺も鯛のようなややピンク色を帯びた白身で、しっかりした歯応えと甘味があって非常に美味しかった。ソイはややハッカクより甘味はないが、より弾力のある美味しい白身魚だった。

気づくと、二つの空席を挟んで常連客っぽい人がカウンター越しに板長さんと、遠洋航海や海賊の話で盛り上がってる。自然、興味深く聞いていると、いつの間にか自分も話の輪の中に入っていた。

聞けば常連客さんは商船に乗り込むエンジニアだという。実際に機械操作やメンテをする技師と設計士の違いはあるが、お互いにエンジニアだということがわかって話はますます盛り上がった。
船上のエンジニアは、陸で仕事をしているエンジニアより一般的に年収で100万円くらい高給だとか、外洋をまわる船は常に数百万円の現金を積んでるとか、知り合いの船長は海賊に襲われて身ぐるみ剥がされた等々…おじさんの面白い話は尽きない。見ず知らずなのに鶏の唐揚げをご馳走してくれたり、実に楽しい夜だった。

話のなかで、「切込み」という北海道特産の魚の粕漬け料理があるという。特にほっけの切込みはうまいらしい。ぜひぜひ土産に買っていきたいものだ。

23時をまわり、そろそろホテルに戻ろうと勘定してもらうと、7000円余り…(-_-;)
やや高くついた夕飯だったが、満足度は高かった。

4 件のコメント:

くまぬき さんのコメント...

出張?観光?
まあいっか。
楽しい夜を過ごせた様でよかったです。
知らない人と盛り上がってしまうなんて、本当にいいキャラしているんだね。

食べてみたいな、ハッカクも白子の天ぷらも。
それにしても、ホヤ好きだったの?
北海道のホヤならおいしいのかなあ。

冬の北海道、今度連れて行ってください。
「雪祭り+グルメ+旭山動物園」コースで。

匿名 さんのコメント...

楽しそうな出張だね。
美味しいホヤたべてみたいなぁ。
1月に函館出張のはずだったんだけど、立ち消えてしまった。
一度は雪祭りを見てみたい。

えふ さんのコメント...

> くまぬきさん

…あくまで出張ですよ、ナニ言ってんですか(-_-;

ホヤは臭みがなく、とてもおいしく食べられました。今度は一緒に行きましょう。

えふ さんのコメント...

> YAKIさん

函館もいいですねぇ。
国内出張はどこへ行っても言葉が通じるから楽ですね。
こと今回は出張なのか観光なのか、怪しいです。