2009年2月12日木曜日

出張報告(4)

今回の北海道出張はリクルート活動をすることが目的(遊びに来たわけじゃないんですよ)。

リクルート活動とは言っても、今回は再来年度に就職を控えた学生たちとお話をするだけなので実際に即採用に関わるものではない。将来のための種まき作業だ。


現役エンジニアのナマの話を直接学生に聞かせるということで、ちょうど仕事的にもスキマができた不肖わたくしが役目を仰せつかった。なかなか現役学生と話す機会もないので、これは面白いと思って参加した。

座談会形式で15、6人の学生と自分ひとりとで話を進めていく。基本的には学生が就職にあたって疑問に思っていることをぶつけてもらって、それに答えるようにしたかったのだが…案の定、積極的には質問が出ない。

以前いた会社でも学生相手に会社説明会に出たことがあるが、こういう場ではみんな押し黙るよね~
自分なんかは質問しまくり人間だったので、こういう盛り上がりに欠ける態度には喝を入れたい。っていうか、入れた。

「会社入ってから会議に参加して意見を言わない奴は、帰れって上司にいわれるぞ」なんて脅して。


そう一喝したところで慣れない人がすぐに質問をするわけはなく、自分から学生が疑問に思ってそうなことを自問自答して、質問しやすいようにしてあげた。10分ぐらい経つとようやくポツポツと学生のほうから質問が出てきた。

「初任給っていくらですか」
「都内の家賃を初任給だけで生活するのは辛くないですか」
「上司に叱られたことありますか」
「内定取り消しの可能性はありますか」
「最近の業績はどうですか」

…けっこう、現実的というか、夢のない話をしたがるんだねぇ。まだ就職するのは2年も先だっていうのに。
最近の20代は極端な節約志向だとはいうが、10代の子もそういう雰囲気を引きずっているのね。就業意識の低かった自分ら世代に比べれば、現実を見据えて考えている分マシな気はするけど、もうちょっと上昇志向もあってもいいと思うが。

なので、こんな話をした:
万全な会社なんて無いから、いつ会社が潰れてもクビになっても生き残れるように、若いころから私財を投じてでも勉強を怠らないように。

自分を省みればとても言えた義理ではないのだが、自分が実感していることを伝えるのも大事だろうということで敢えて話した。

彼らの就職活動は1~2年後。たぶんまだ不況の中、就職氷河期だろうし入った会社がすぐ潰れるかもしれない。自分もだが、がんばってサバイヴしようぜ。

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