2008年8月15日金曜日

自己分析(1)

どこの就職セミナーでも指導されることだが、就職活動をはじめるにあたってまず取り掛からなければならないのが自己分析の作業。普段あまり意識していない、自分の能力や嗜好とまじめに向き合うことによって、職務経歴書に書くべき自分のアピールポイントを探る。
また、自分が就くべき仕事を決めるうえでも重要な手がかりとなる。

先日、転職コンサルタント会社D.B.M.で自己分析のしかたについてレクチャーを受けたので、その一部をここにメモしておく。

自己分析は次の3つの観点で進める。

  • Can: どんな仕事ができるか?
  • Will: どんな仕事がしたいか?
  • Fit: どんな職場環境が最適か?

どんな仕事ができるか? (Can)

まずは、自分の職能(スキル)と知識の棚卸しをする。
保有資格、専門分野のスキルをすべて書き出して、整理する。
ここで自分の思考・行動特性も書き出して確認しておく。

スキルと知識の書き出しは割合と簡単にやれるのだが、意外と自分の行動特性や思考パターンなどは「こうありたい自分」と「実はこうだった自分」が交錯してうまくまとまらない。ここは、友人や同僚などに「俺ってどんな仕事振り?」って聞いちゃった方が早いかもしれない。むかしリクルートが開設してたキャラミル研究所というWebページでやってたツキアイゲノム診断という心理テストのようなものが、客観的に自分の行動特性や思考パターンを見れて便利だったのだが、残念なことに今は閉鎖されている。


そして、これまでの職務における達成事項を確認する。
これを整理する手順として次のP-A-R方式というのをD.B.M.は提唱している。

P: Problem (問題=どのような問題や達成目標に取り組んだか)
A: Actions taken (実行内容=どのような行動をとったか)
R: Result achieved (成果=成果はどのようなものだったか)

と、P→A→Rの順で考えていく。
最後のR(成果)はできるだけ定量的な表現に直す(例えば、20%コストを削減したなど)。
そして、これらを100字~150字ぐらいの短文でまとめて達成事項説明文をつくる。
この短文がそのまま職務経歴書に載ることになる。自分の職務遂行能力をアピールする部分でもある。作成のポイントは、成果を「~改善した」「~成功した」など、読み手の興味をひくポジティブな動詞で強調すること。


実際やってみると、思うように表現できない。
PとAは書こうと思えばかけるのだが、「はて、成果は何だったけな?」と悩んでしまう仕事を多々やってたことに気づく。
また、Pについては「~の製品化」など、プロジェクトでくくってしまうとAとRが複雑になって訳がわからなくなる。ここはプロジェクトの主な課題に絞って、個別課題ごとに達成事項をまとめていくほうがやりやすいし、うまくできた。

短文でまとめるのは結構たいへん。150字って、結構短い。ここは国語能力が問われるので、普段からプレゼン資料作成やレポート・論文作成に慣れている人ならいいが、理系にはチョットきつい作業かもしれない。


まだまだ自己分析は序の口。次は「どんな仕事がしたいか?」を考える。

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